九条ネギ
ユリ科 ネギは日本の食卓に欠かせない野菜だ。 様々な料理に素材として利用するだけでなく、 みそ汁の吸い口にしたり、冷奴に添えたり、麺類に使ったり、様々な使い方をする。 ネギの品種は豊富にあるが、ここ数年、私の作っているのは「九条太ネギ」。 関西で多く作られ、よく分けつする「九条ネギ」は、病害虫に強くて収量も多く、 おいしいネギである。 本来、関西系のネギは、 軟白部をあまり食わず、葉緑部を好んで食べるようにできている。 しかし、この九条ネギも、土寄せさえ十分に行なえば、白い部分が長くなって、 関東風に食べられるネギとなる。
〔九条ネギの栽培〕
春蒔きの場合、3月下旬、お彼岸過ぎに、苗床にすじ蒔きまたはバラ蒔きし、 薄く覆土して、ワラを敷く。 ワラが用意できなければ、新聞紙でもいいから覆って十分に水やりする。 7〜10日で発芽するので、敷きワラを除く。 当初は糸のように細い苗が、10cmほどに伸びたら 上から1cm程の厚さに土をふるいかける。 7〜8月、草丈30〜50cm、太さ鉛筆程度(直径1cm)になったら、定植。 大きすぎる苗は上の方を切り落として短くする。 鍬幅で30cm以上の深さの植え溝を掘り、15cm間隔に1本ずつ立て、 ネギが倒れない程度に軽く覆土する。 鶏糞などの肥料と繊維質の粗い有機物(ワラやトウモロコシの茎など)を入れる。 その後、除草を兼ねて土寄せを繰り返す。5本以上には分けつする。 ネギは乾燥を嫌う。また「人影も嫌う」というほど、日当たりを好む野菜である。 気を配らなければならないのは、この2点。 株が大きくなったら、 1か所おきに、または株の半分を畑に残すように株を割って収穫する。 秋から翌年春まで収穫することができる。 その後、とうだちしてネギ坊主ができたら早めにこれを摘み取り、 秋のお彼岸までに、あらためて植え溝を掘って植え直すと、 また年末から翌年春まで収穫を繰り返すことができる。
〔94〜97年の経験〕 94年4月9日播種、4月22日発芽、11月〜95年春収穫 95年9月中旬移植、11月〜96年春収穫 96年9月下旬移植、12月7日〜97年2月収穫 97年10月26日〜またまた収穫 とうだち後に移植したところ またまた収穫できる
〔ネギの料理〕 余りにも多いので、どれを取り上げるか思案中。 |
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